4月29日の俺の妄想-part3

因果応報とはよく言ったもんだ・・・・・


自分の行いは自分に帰ってくる


昔の人は身をもってその格言を残してるわけだなぁ


新幹線の外を流れる景色


その景色の流れが否応でも岡山へ近づいている事を知らせる


いや・・・・・・


俺は別にどうって事無いと思うんだ


精神的にはね・・・・・・


俺より・・・・・・・


そう、俺よりもっとつらい奴がいるんだから・・・・・・








とあるアパートの前


俺はなぜかそこに立ってた


あれ?何で俺こんな所にいるの?


だって、ゴールデンウィークに秋葉原いって遊んでくるはずだったんでしょ?


それが何だって・・・・・・


全部お前のせいだろ


どこからか流れてくる突っ込み


く・・・・・その通りだぜもう一人の俺


ぇ?俺多重人格者・・・・・・って、ウソウソ冗談だって


とにかく・・・・・この扉を開けないことには俺の時間は流れない


そう、ここからはお前の物語だ・・・・・(某FF10のキャラクター風に


意を決して扉を開ける


ギィィ・・・・・


今時そんな音する扉ってありかよ・・・・・・


そんな突っ込みを入れつつ入っていく


「誰だい?」


あれだ、俺は背筋も凍りつくような形相の兄ちゃんが出てくるのかと思ってたが


聞こえてきたのは女の声


あぁ、女の子を売るのが男なら


少年を売るのはおん・・・・・・・・


いや、くだらない事を考えるのはやめておこう


「ん?悠じゃないかい・・・・・どうした?まだ帰ってくるには早いじゃないか・・・・」


女がこちらに歩み寄ってくる


30代前半だろうか・・・・・・


スラっとしたスタイルのよい女性


だが俺的に言わせて貰えば、声はダメだな


刺々しい声は俺には不快感すら覚える


アニメの子供とか少年キャラはほぼ女性の人が声やってますからね


こんなのが出てきたらそのアニメ見るのやめるわ


などと、頭の中で勝手に妄想してると


「ヘぇ・・・・お持ち帰りなんて初めてじゃないか悠・・・・そんなにこいつが気に入ったのかい?」


女が俺の方を向きながら言う


ぶっちゃけ他人にジロジロ見られるのは好きじゃない


「違うし・・・・こいつがここに来たいとかいったから仕方なく連れて来たんだよ」


悠は答える


って、ちょっと待てや


何気にコイツ扱い?


せっかく名前で呼んでくれてたのに・・・・・・・


やっぱり、家だと違うってことか・・・・・・


悲しいぜ・・・・・・


「で、ボケッとしてないで、どうしてここに来たがったのか説明してもらおうじゃないか?」


ギラリとにらまれる


うーん、蛇に睨まれたカエル・・・・・・・


どうする〜どうする〜俺〜〜〜〜〜?(某CM風に


まぁ、経緯を説明しちゃうか・・・・・・


「実はかくかくしかじか・・・・・・」





実に便利な機能である


読み手が知っていていることはこの単語ひとつで飛ばせるのだ・・・・・・


ん?俺は何を口走ってるんだ?


まぁ、いい、細かい事は気にしないそれが俺流


「と、言うわけなんで・・・・」


今までの経緯を一瞬で説明し終わった俺


「いくら借金のカタとは言え、こんな年端もいかない子をああいうことに使うのはどうかと思いますよ」


とにかく正論、間違っちゃいないはずだ


「何言ってんだよ、悠の両親が借金苦に自殺してアタシが面倒みてやってるんだ」


女はさらに睨みをきかせて


「その子をアタシがどうしようと勝手だろ?」


むぅ・・・・・・・・


あれだな、子供に天使、悪魔って言う名前をつけてた親が居たな・・・・


自分の子供だからなんて名前つけようが勝手ということか・・・・・


しかし、それはそれ、明らかに不利なのは向こう


「確かにあなたの自由かも知れないが、お金を稼ぐというのなら今から働かせることは無い」


ここで、メガネを1クイット(メガネを人差し指で上げる行為ね


「然るべき年齢に達したときに合法な仕事でいいはずだ」


ここで、決め!!


「あんたのやってるのは悠に対する嫌がらせだろ!?」


ビシッ!指を突きつける俺


カックイイ・・・


ま、冗談はさておき


女の反応は・・・・・・


「フッ・・・・あんたそれで理屈通してるつもりかい?ただの屁理屈じゃないか」


女は俺の意見を一蹴する・・・・・・


ウホッ・・・・・・俺の理論が屁理屈か・・・・・・・・


「屁理屈だろうが何だろうが、本人が嫌がってるんだ!!」


こうなればヘタレと言われようが強硬手段である


「改善無き場合は法に訴えますよ」


漏れカッコワルス・・・・・・


「何熱くなってんのさ・・・・あんたとこの子は他人だろ?」


女は俺の方に歩み寄り


「あんたのやってんのは偽善・・・・しかも、たちの悪い自分の欲の満たすための偽善さ・・・・」


女の声には今までとは明らかに違う怒りが混じっていた・・・・・・


「・・・・・例え偽善だってやらないよりは遥かにいい・・・・・・」


そう、悠が可愛くなかったらここまではしなかっただろう・・・・・


偽善、自分の欲のための偽善


でも、きっかけが偽善だろうと俺はやると決めたことはやり通す・・・・・


「ふんっ、どうだか・・・・・・」


女は髪の毛をかき上げながら言い放つ・・・・・・


「どうせあんたは結局自分は何もしないでいいからそんなことが言えるんだろう?」


悠の方へ向き直り


「いいよ・・・・・・悠を自由にしてあげる・・・・・・・・」


予想もしない言葉に俺も悠も驚くが・・・・・・・・


「ただし、今後はあんたが悠の面倒を見る事・・・・・これが条件だ・・・・」








to be continued・・・・